変化朝顔の栽培の仕方

変化朝顔の栽培はそんなに難しくありません。普通の朝顔と同じです。ただ出物は成長が遅かったりします。


栽培場所
 南向き等の朝から夕方まで日当たりが良く通風の良い場所がBest。理想的には屋上等で、日照時間7時間以上だそうです。まーそこまでなくても元気に育ちますが。鉢植えの場合根が直接地面に伸びないように対策しないと鉢が地面と一体化してしまいます。また、湿気を受けて徒長しやすいようですので50cm以上地面より離したほうが良さそう。ちなみに夜間が特に徒長しますので、夕方以降の水やりはやめた方が良いかも。雨がかからないとハダニが発生しやすいので、その場合は葉にも潅水するとよいでしょう。親木は地植えにしたほうが種子がたくさん採れるので良いでしょう。直播きするのではなく、ポットなどで育苗して、ある程度大きくなったところで苗を植えると連作障害をある程度予防できるそうです。

用土
 あさがおは水はけがよく水保ちの良い土が良いそうです。なんだか矛盾してるような気もしますが、例えばこんな感じ。
  V:B:S(バーミキュライト:バーク土:砂)=2:1:1

うちでは播土はこうしてます。本植の土はこんな感じ。
  V:B:S:腐葉土=2:1:1:2
もっと腐葉土入れてもOKかも。腐葉土が少ないと、すぐ乾燥して日に何度か水遣りが必要になってしまいます。

肥料
 元肥に油粕、米糠、骨紛等を発行させた有機肥料を用い、後は追肥に水肥が良いらしい。が、うちでは元肥に'マグアンプK'(2002年から使用。その前は無しだった)、追肥に水肥として'花工場'を与えています。変化朝顔ではそれほど多くの肥料を要求しないらしいので、こんなもんでOK?'花工場'の代わりに'ハイポネックス'もN:P:K比率が5:10:5と同じなのでOK?後は、弱ったとき(?)とかに'メネデール'を使ってます。また、肥料の効きが悪いといって肥料を濃くするのは余りおすすめできません。たいていの場合、肥料が吸えない根になってるからです。その場合は用土を乾燥気味にして根をしっかり張らしてからまた与えましょう。



 播種、育苗には3号の鉢、或は9cm程度のポットが良いでしょう。本植えには朝顔用の丹波鉢、堅焼の常滑鉢等が鑑賞上からもBest。でも、管理のことを考えるとプラ鉢のほうが乾燥しづらく簡単かも。素焼きは乾燥し過ぎるので良くないそうです。



◎実際の栽培手順

芽切り
 まず、種を播く準備。あさがおの種子は吸水が良くないので、種を播く前に是非’芽切り’することをおすすめします。ヤスリ等で、種子に中の胚乳が少し見えるくらい傷をつけます。水に一晩つけて播く等は芽きりしておけばやる必要がないそうです。逆に芽きりしないで、水につけておいても吸水できず発芽しないものが必ず出ます。最初の年、芽切りしなかったら60%ぐらいしか発芽しませんでした。ただ、夏ごろに残りが発芽してきたりしましたが。芽切りすると95%以上の確立で発芽します。100%にかなり近いでしょう。

芽切り前 芽切り後 やすり


播種
 変化朝顔は種類にもよりますがかなり多くの種を播くので9cmぐらいのポット等に蒔いたほうが良いでしょう。ポットに、配合した、あるいは市販の蒔き土を8分目まで入れて種をへそ(胚)の部分を下向きにちょっとへそ側を上に傾けて1〜1.5cmうめます。正木系であれば数粒、出物系であればその出割に応じてそれなりに蒔きます。1/4のものであれば12個〜、1/16のものであれば30個〜蒔いた方が良いでしょう。


発芽
 5月だと5日ぐらい、6月以降だと2,3日で発芽します。その際、種皮が取れないで発芽するものがありますので霧吹き等でふやかしてとりましょう。ほっとくと腐っちゃいます。ただ殻を取るときは慎重に。双葉ごともがないように。双葉が取れても結構育つようですが精神衛生上良くありません。(^_^;

発芽したら子葉をよく観察し目的の形質をもっているかよく吟味しましょう。最初のうちは違いがわかりにくいですが、慣れると結構わかります。(双葉図鑑を参照)また、出物系の場合は出物には種が出来ないので親木も残す必要があります。獅子牡丹系で5本〜、采咲牡丹、車咲牡丹系で7〜親牡丹を除いて残さないと、出物が抜けてしまいます。余裕がある時はその倍ぐらい残した方が良いです。

摘心
 本葉が5〜7枚程度になったら、摘心します(芽を摘む)。するとわき芽がたくさん出てきて後で花がたくさん咲くようになります。

牡丹探りと短日処理
 多くの出物形質は子葉に多面発現(例えば子葉を見ただけで出物とわかる)するのでわかるのですが、牡丹変異は咲かないとわかりません。黄葉系統では比較的早く咲きますが、あまり待って本植えが遅れるとまずいのでその場合は本葉が5,6枚くらいになったら短日処理を行います。夕方から翌日の午前中くらいまでダンボールで覆う等して真っ暗にします。何回かやると花芽がつきます。余り長時間やると成長が止まってしまいますので適当に。夜の時間が15時間以上有れば花がつくようです。なんで19:00〜11:00ぐらいまででいいのかな?当方では9:00〜12:00ぐらいまで2日処置してます。

本植え
 本葉が7,8枚になってポットの下から根がかなり出てくるようになったら本鉢に植え替えます。鉢の大きさは5、6号鉢位が良いでしょう。螺旋仕立てにする場合このときいっしょに螺旋を埋めた方が良いです。でないと、根をいためてしまいます。うちでは螺旋にしています。螺旋は売ってるのを見かけないので直径2cmくらいの竹と針金を買ってきて作りました。1升瓶に巻きつけるとちょうど良いようです。3回転半になるようにしました。行灯の場合は結構売ってるのでそれで良いでしょう。親木は地植え或はプランターに植えて他の株とからまないように2m程度の支柱を立てます。また系統番号と株番号の札をつけておきます。どちらの場合も上まできたら下のほうに巻き戻すか先端を切ります。先を切っても、わき目がすぐでてくるので問題はないです。渦、帯化、枝垂れ等は余り巻く性質がなくなっているのでたまに巻いてあげたほうが良いでしょう。


採種
 封筒等に系統番号、出物系はさらに株番号を書いて'株毎'に採種します。決して系統毎に採種しないように。株毎に採種しないと翌年以降の系統維持が困難になります。

試し蒔き
 採取した種は陰干しして、よく乾燥させます。出物系統は親木の株毎に出物が抜けてないか確認するために16個前後試し蒔きをします。葉出物、牡丹が出ればその株は抜けてないので保存します。9月中に蒔ければ見極めがつくところまで育つでしょう。温室があればBest。

種子の保存
 出物が出るのが確定した種子は封筒等に入れ密閉容器に入れます。このときシリカゲル等の乾燥剤を入れて湿気を防ぎます。密閉容器は冷蔵庫等に入れて4度くらいにして保存します。10年くらいは持つらしいです。


・系統の維持
変化朝顔の出物(出現率1/16のもの)の系統維持の概念図です。つまり親木は子葉の段階ではまだ残し、牡丹探りをした後牡丹を除いて獅子なら5〜、采咲、車咲なら7〜残せば論理的にはまー系統維持は可能かなってところです。




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